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コラム

『オスグッド病には筋膜調整を行うべき』

みなさんこんにちわ.

最近,何の噂を聞きつけてか,北海道の某Jリーグチームの下部組織子どもたちが,

オスグッドの治療をして欲しいと,お忍びで私の調整を受けたいと言ってくれます。「けど,」

自分の所属しているチームのライバルチームなので少し心苦しい気分になっている。

 

北海道の筋膜調整セラピスト 兼 筋膜研究家

北海道の理学療法士_菅原_です。

 

Jリーグチームのメディカル分野にも筋膜調整が広がれば,もっと良い選手たちが生まれるのにな〜と思ってやまない今日このごろ。

 

最近,また私のところにオスグッドの治療をして欲しいとご依頼が多いので,今日はなにかの参考になるのでは?と

オスグッドに対する筋膜調整について書きます

 

オスグッド病と筋膜調整

 

最近特に多くのオスグッド・シュラッター病の少年少女を施術させていただいています。

今月,2度だけオスグッド病の筋膜調整を行ったA君

お話を聞いていくと、消化器系の問題との関係がとても強く疑われ

消化器系との関係で筋膜調整を行いました。

捻挫をしてから『左膝のオスグッド』が痛くなったA君

それから治らず・・・

インソールを処方されたそうですが、それも合わず・・・

痛みをこらえながら,そのままサッカーを続けていました.

 

そうしていると…

ズキッ!!!!

右足に激痛が走りました.

右足オスグッド病が発症』

 

「右足も左足も痛くて,なんとかならないか?」ということで筋膜調整を受けにいらっしゃいました。

 

以前,A君のお兄ちゃん(恥骨付着部炎)にも筋膜調整を行っていたので,お母様から次は弟のA君の調整依頼を受けました.

A君ファミリーのかかりつけ理学療法士です。笑

 

実はA君,【北海道の某Jリーグチームの下部組織所属】でチーム専属の契約病院もあるのですが,その病院はオスグッドを発症すると有無を言わさず,

 

「3ケ月サッカーが禁止」

 

という,『絶対安静主義』の病院なので最近はJチームの下部組織の子どもたちがお忍びで私のところに来てくれてます.

SNSが発達するこの時代,親同士の噂話のスピード感に驚きです。

そんなこんなで,A君が私のところに来ました.

 

オスグッドは触るだけで痛みが響く状態

 

歩くだけで激痛が走り,荷重も困難な状態でした.

 

まず、今までの怪我や手術など

 

「筋膜の動きを悪くする」原因となりえるエピソードを聞きました。

「筋膜の動きを悪くする」オスグッドの原因につながる『エピソードをしっかりと聞く

 

それが筋膜調整にて症状を解決に導く最重要ポイントとなります。

じっくりと時間をかけて聞きました。

 

まず、オスグッドの痛みのきっかけとなった,反対側のオスグッドは半年もの間痛みを有するような症状があり,

練習後には必ず痛みが出現し,オスグッドのバンドを付けながらサッカーをしていました

また,小学生の頃には踵の骨膜が剥がれてしまう『セーバー病』を両足に有していました

 

とても重要なエピソードですね。

「なるほど。」

今回の『右足のオスグッド』を有する前に『左足のオスグッド』

そして,『左足のオスグッド』を有する前に『左足の足関節捻挫』

そして,小学生の頃には『両足のセーバー病』

ということは,過去の怪我の中で一番古い障害は『両足のセーバー病』となります.

 

よし! それじゃあ『両足の筋膜の調整をすれば良くなる!!』

 

 

とは,私は思いません.

今までの質問の中で,私はA君の障害の根本は『整形外科』的な障害ではないことは明白でした.

ですので,私は次に「内科的な不調」を聞きました。

たいてい「内臓と関係あるんですか?」って不思議がられてしまいます。

答えは「Yes」です。

 

私はA君のお母様に「A君の内科的治療のヒストリー」をききました.

そしてその結果は。

 

 

お母様「Aは内科的な治療をしたことはありません。」

私「あらら。。」

「内科的治療経験がない!?」「そんなバカな!!!?」

って,学童期の少年少女の筋膜調整の経験が少ない方はそう思うかもしれません.

私は,こんなやり取りは日常的なので驚きませんでした.

 

 

私は,質問を変えました. そして,質問の相手を変えました.

 

私「ねーA君,今まで生活してきた中で,怪我をしてるわけではないのに,すっごいお腹が痛くなったり,便が出なかったり,下痢が出たりとかそういう経験って無いかい?」

「それか,緊張したりとかしたら,お腹痛くなったりとかしない?」

 

という質問に,A君は驚いた感じで答えました.

 

A君「先生,実は昨日オスグッドの怪我をしたときからすっごくお腹が痛くて,下痢も出ました。」

  「実は結構サッカーをしている時とか走ったりする時に急にお腹が痛くなったりとか,サッカーを始めた頃から結構ありました.」

 

私「だよね。そうだと思ったよ。」

今回わかった重要なエピソードが

 

「小学生の頃から腹痛そして下痢をしている」

「膝が痛くなった時にお腹に激痛が走った」

 

ということ。

「腸」の問題が疑われますね。

つまり消化器系ですね。

「筋膜の動きを悪くする」エピソードを時系列でまとめるとこんな感じです。

 

下痢(腸)の問題が全身の「筋膜の動きの悪さ」を作り出しはじめて

両足の踵の筋膜を引っ張り続けてしまった。

ここで注目したいのが,「踵のセーバー病が両側に出現していた」こと

両側性の学童期の少年少女の慢性障害では「内科的な障害」を頭の片隅に入れる必要があります.

 

筋膜という組織は全身につながっているもの,組織はつながっているものだから,症状がジャンプをするものではない.

もし,左足の踵が痛くなったのが原因で筋膜が引っ張られ右足の踵の痛くなるようならば,左の膝も股関節も腰も右の股関節も膝も通り反対側の踵へ筋膜の張力が伝搬するはず.

しかし,そうではない.

末梢の両側の踵だけが最初に痛くなった.

ということは,両下肢末端との筋膜の繋がりを考えると,「体幹部の筋膜の問題」が強く起こった結果,両足の踵まで筋膜の張力が波及したと考えられる.

 

 

右足の痛みをかばって,左足に負担がかかった

よく,耳にする理論。

しかしこれは,筋膜調整の理論では当てはまらない.

あくまでも

右足の痛みをかばって,左足に負担がかかったのは荷重量の話しである.

 

 

 

筋膜調整では,筋膜の繋がりを考える.』

話をもどそう。

セーバー病は「外傷ではなく」オーバーユースのような「障害」である.

「ぶつけた」わけではなく「いつの間にか痛くなった」のである.

何かしらの姿勢不良や過負荷がかかってしまう事によって,障害が起こる.

ということは,「セーバー病」になってしまう前のエピソードが必ずあるはずだ.

 

 

だからこそ,オスグッドの原因を作ったと考えられる「セーバー病よりも前」に消化器の問題が隠されていた.

それを参考に筋膜の状態をチェックする場所を決めて

実際に「筋膜の動きの悪さ」を調べてみると・・・

こんな感じでありました。

 

 

ニコちゃんマークの部位だけ調整しました。

膝には触っていません.

すると

 

初回の治療では時間がなかったので,体幹の4点

この治療で荷重が出来ず歩くことが困難だったものが,痛みなく歩けるように

そして,さらに初回から4日後の2回目の治療でオスグッドの圧痛はなくなりました

 

膝をついても,痛くありません

 

押しても痛くありません。

 

 

私は,2回目の治療でサッカーの復帰を許可しました.

初回の治療で歩行時の痛みを消失.

2回目でサッカーの練習に部分復帰

 

オスグッドの痛みは運動しながらは治りにくいと言われています。

Aくんも整形外科のDrから「成長期が終わり骨の成長が止まるまで,痛みとはずっと付き合っていくしかない」とも言われたそうです。

 

 

他院に行った同じチームの友達は3ケ月練習もサッカーも禁止と言われています。

 

 

しかし、私はそうは思いません。

筋膜調整にて改善される少年,少女を実際に多く見てきたからです。

もちろん「筋膜調整をすれば全ての人が治る」

そういった効果を保証しているわけではありません。

改善に至るまでの期間や回数もひとそれぞれです。

ただ「筋膜」は痛みの原因となる可能性がとてもある組織である。

なぜ筋膜調整が必要なのか?

生理学の分野からも以前説明しています

『1分で読める筋膜の生理学』

詳しくはコチラ

その事実を多くの方に知って欲しいと思っています。

オスグッド病と診断され

安静を指示されているだけ

ストレッチをしてねと言われるだけ

それでも症状があまり変わっていない

もしくは満足出来る状態でない

そういった方で積極的な方法をお探しであれば、一度、筋膜調整を受けていただくことをおすすめ致します。

皆さんのお悩みが解決されることを祈っております!

 

 

執筆・出版

 臨床スポーツ医学(文光堂)
筋膜への徒手療法とアスリートへのアプローチ
ー理解のための基礎知識と臨床実践ー
オスグッド・シュラッター氏病に対する筋膜マニピュレーション」単著

↑臨床スポーツ医学でもオスグッド・シュラッター病に対する筋膜調整について書かせていただきました。

こちらにも,オスグッド・シュラッター病の治療の考え方などを書いています‼

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北海道の理学療法士_カズ

北海道の理学療法士_カズ

EzoReha(蝦夷リハビリテーション)代表。「病院に行かない文化をつくる」がモットー。北海道を中心に理学療法士の知識を医療過疎地、高齢者、スポーツ選手や一般の方々,そして若手の理学療法士に対して発信しています.理学療法士による地域の活性化を図り新たな社会モデルを作ることを目的としています。また,筋膜調整のスペシャリスト・アニマルフローのインストラクターとして活動中!!さらに詳しいプロフィールはこちらから

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