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吉田病院の悲痛の叫び

北海道で新型コロナウイルス感染症が問題となっている中、北海道内での最大級のクラスターが発生した旭川市の慶友会吉田病院の公式ホームページ上で12月1日に公開された,「お知らせ文章」がSNSを中心に拡散され医療業界に留まらない反響が起こっている。

 

吉田病院が公開した文章

2020.12.1

新型コロナウイルス感染症発生のお知らせ(第19報)

本件のクラスターについては、感染指定医療機関ではなく防護資材・設備に制約のある当院にとっては、独力での対応が困難であることが当初より明らかであったため、医療機関と協議・調整を図りつつ、これまでの対応を進めてまいりました。その過程において、様々な不条理や疑問を感じるところもございましたので、その概略についてここに明らかにしておきたいと思います。

1. 旭川市保健所について

吉田病院においては、11月6日(金)にコロナ陽性患者者が発見され、同日直ちに保健所に報告して協議に入り、その方針指示に全て従う形で全力で対応してまいりました。とりわけ、感染患者の処置を行いつつ通常の医療・看護業務を行うことは極めて困難であるため、感染者の他病院への転院調整、について保健所に強く要請を続けてまいりましたが、結果的にそれはかなわず、多くの患者が院内にとどめ置かれることとなり、クラスターの拡大を招く結果となりました。
転院調整が遅々として進まなかった理由はいったい何であったのか? また、その中にあって指示された感染対策は、それぞれが適切なものだったのでしょうか?

 

2.旭川市役所について

コロナウイルスの感染ならびに風評被害によって勤務困難となった医療従事者が多数発生し、「医療崩壊」ともいうべき状況となってしまったことから、旭川市に対してこれを「災害」と認定して、自衛隊看護師の派遣、感染予防具の供給、等を道に依頼して欲しいと要請を行いました。しかしながら西川市長からは「公共性」「非代替性」を満たさないとの理由から即座に却下され、ここでも対応が遅れる事態となり、その後の更なる感染拡大を招く事態となりました。
地域住民の健康と生命が脅かされる今般の事態において、クラスター拡大を抑えることが「公共性」を欠いていると判断した理由は何だったのでしょう?また、「代替」する解決方法としては具体的にどのような手段をお考えだったのでしょう?

 

3. 旭川医大病院について

前述の転院調整が進まなかった理由のひとつに、旭川医大病院による感染患者の受入拒否方針がありました。同院は「地域医療の最後の砦」であることを理由にあげていますが、この建前を言葉の通りに受け入れるわけにはまいりません。なぜなら、クラスター発生と同時に、それまで当院に派遣していた非常勤医を自己都合でいっせいに引き上げるよいう措置を取ったからです。感染と風評被害によって、ただでさえスタッフが急減に不足している医療現場において、そのような非道な措置をとることは、すなわち「医療崩壊」の引き金を自ら引きぬくことに他なりません。

「地域医療の最後の砦」において、このような信じがたい意思決定がされた理由はどういったものだったのでしょうか?

現在はDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣をいただき、事態は徐々に沈静にむかっていますが、ここに至る労苦を思う時、上記の疑問は拭いきれないものがあります。

引き続き、クラスタ^の収束に向け精進してまいりますので、皆様ご支援のほど、お願い申し上げます。

2020年️️12月1日
医療法人社団慶友会
理事長 吉田良子

 

止まらぬ感染

同市では、11月7日に吉田病院、22日に旭川厚生病院のクラスターが公表されると、感染者は徐々に増え20日に20人、22日は40人を超えた。12月1日現在の累計患者数487人だが、11月だけでも404人と、わずか1ヶ月での急速な拡大である。

 

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北海道の理学療法士_カズ

株式会社EzoReha(エゾリハ)代表取締役。「病院に行かない文化をつくる」がモットー。理学療法士の国家資格を取得後,札幌市内総合病院に12年間勤務しながら,大学院進学やイタリアへの理学療法士の技術を学ぶために短期留学,そして、現在では筋膜治療のスペシャリストとして全国各地から指導の依頼を受けている。2020年から株式会社EzoRehaを設立し、北海道を中心に理学療法士の知識を医療過疎地、高齢者、スポーツ選手や一般の方々に対して発信しています.理学療法士による地域の活性化を図り新たな社会モデルを作ることを目的としています。さらに詳しいプロフィールはこちらから

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