Ⅳ.神経テスト

神経テストでは以下の項目をチェックすることを目的としていきましょう.

ココがポイント

・神経の伸張性

・神経の滑走性

・神経の過敏性

 

・問診の中から,神経の要素が否定出来ない場合は必ず神経の評価を行う。

 

 

 

肩や股関節・足などの四肢の痛みでも,神経症状が疑われるような情報が問診から得られたときは必ずチェックをおこなう.

 

神経症状が疑われるような症状とはどのようなものか?

・しびれがある

・広範囲に痛みが広がる

・痛みの場所をピンポイントでさせない.

・筋力に左右差がある

などなど

 

大体の患者さんが訴える症状である.

 

だからこそ,整形外科で受診された方はまずは神経症状の有無から確認したほうがいい.

 

では,どのように確認するかだが,確認の方法はたくさんある.

 

だから,今回は簡単に順をおって記載します.

 

step
1
感覚異常や筋力の極端な低下はあるのか?

これらは問診の中で得られた情報から,スクリーニング的に確認するべき.

触れてみて,感覚の鈍麻や過敏性などの異常はあるのか?

デルマトームや末梢神経支配領域に特定の症状があるのかなど。

筋力であれば分節のKey Muscleに著名な出力の低下などはないか?など

中枢性の問題が起こっていそうなら,必要に応じて,腱反射の確認や原始反射の確認なども合わせて行う.

 

step
2
自動運動で神経の可動性を確認する

次に可動性の確認,患者さんの症状のある部分から,姿勢を変えないように頭部だけを屈曲させる

(こうすることで,脊髄は頭側に滑り伸張する。そうすることで症状が強くなれば,痛みの起こる部分の問題ではなく,神経の伸張性の低下により,痛みが出ていることが確認できる。)

そして,同じく,末梢(手関節や足関節)を動かしてみる,手関節を背屈させると正中神経と尺骨神経が伸張される。掌屈させることで橈骨神経が伸張される。

また,足関節を背屈させると坐骨神経や脛骨神経が伸張される.(症状を有する部位で末端運動後に症状が出る場合は末梢に伸張されることで症状が出現することが確認できる。)

 

step
神経の過敏性を確認する

そして,神経自体の炎症などによる過敏性を確認するために,神経を緩めた状態で,圧迫を行う.

そうすることで,神経の伸張による症状を除外された状態での神経の過敏性(炎症性の)評価が可能となる.

 


 

これらはすべて,患者さんを触る前に確認できる内容である(過敏性確認以外)

理学療法士に重要な事は,なるべく患者さんに触れないようにおおよその病態を理解すること.

そして,おおよその病態が理解できたら,それが本当にあっているのか?患者さんを実際に触れて確認すること.

 

決して,何もかもわからない状態で,患者さんを触るべきではない.

理学療法士が触れたことをきっかけに症状が悪化してしまったら,言い逃れは出来ない。

 

 

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執筆者: 北海道の理学療法士_カズ

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